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Master Classを受講した感想②

私は2年目の秋学期、マスタークラス(Master Class)と呼ばれるものを取った。

 

このクラスはコロンビアのエッセイ課題にも取り上げられているほどのクラス。非常にユニークなクラスで、勉強の理論と、ビジネスの実践の架け橋を行うものとされている。私が取ったマスタークラスは、少人数のグループで、ラグジュアリーグッズ関連の企業に対して、提案を行うというもの。一般のクラスとの違いをあげると、

 

会社が抱えている実際の問題を、現在進行形でコンサルティングする

二週間に一回のペース で、クライアント企業のオフィスでExecutive相手にディスカッションを行い、問題と提案を深化させていく

チームはMBAだけでなく、デザイン的な側面を主にサポートするパーソンズの学生も含まれる

最終クラスでは先方企業のCEOに対してプレゼンテーションを行う

 

教授はナイトの称号を持つ、フランス人の女性。企業ミーティングだけでなく、メールのやりとりも頻繁に行われるため、企業側はかなりのコストをかけてくれる。企業とのダイレクトなコミュニケーション、実際のビジネスの空気を感じるなど、企業が沢山集まるニューヨークならではのクラスで、コロンビアMBAのウリでもあるクラスなのだ。

 

私の年のクライアントはそうそうたる企業。CHANEL、LVMH、Fresh、Graff、Assouline。

初めの授業は、各企業のプロジェクト紹介だ。

 

各社からは、実際のミドルマネジメントがクラスに来て説明するため、自分たちのプロジェクト以外にも、様々な会社のカルチャーが垣間見えるのも、面白い。LVMHのプレゼンターが私が今まで人生で見た中で一番スーツが似合う男性だった。ルイヴィトンの歴史から始まり、大変勉強になるプレゼン。それと同時に、多くのラグジュアリーカンパニーは今まで見てきた大企業のプレゼン方法とは全く異なるプレゼンの仕方をすることに驚かされる。

 

力点が「説得」とか「説明」とかに全くおいてなく、「すごい・・・」と思わせることに全てをおいているようなプレゼン。こういうプレゼンの仕方もあるのかと勉強になる。

 

それ以外にも各企業のプレゼンは本当に個性豊か。Freshは商品をどんどん配り始めるほどの奮発ぶり。

 

プロジェクトの中には、自分たちのCorporate Cultureや、Passion、Lifestyle、追い求めるPerfume、哲学等々、プロジェクトの具体性がなく、かなりフリーハンドでやらせてくれるものもある。一方で、他のプロジェクトは○○に店舗を作るとしたら、どの場所に、どういうインテリアで、どの層を対象とするか等、非常に具体的なものもある。

 

とにかくプロジェクトが開始した。先週末はプラザホテル、オークションハウスのサザビーズ、バーグドルフに入っているクライアント企業のリテールショップを実際に見学してきた。

 

MBAの勉強が陥りがちな座学に終始しないよう、実際のビジネスとのインタラクションを多く取り入れた、非常に良く考えられたプログラムなのだ。

 

(執筆者: E, Class of 2010)