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卒業後に振り返るCBSライフ

 

はじめまして、Class of 2023のYNです。

去る2023年5月14日、我々の学年は2年弱にわたるColumbia Business School生活を終え、卒業しました。

もう本当にあっという間の1年半~2年であり、多くの学生にとって怒涛かつ密度の濃い時間となったはずです。卒業して3か月が経過した今、これまでサボり続けていたブログ更新を通じて微力ながら今後の受験生・新入生に有益な情報をご紹介することを目的に、完全に1卒業生の私見に基づく個人的な振り返りをここに記録したいと思います。

 

 

合格~入学準備~渡米:

私は2021年8月に出願⇒9月に合格受領⇒12月末に渡米⇒2022年1月CBSスタート というややタイト目なスケジュール感でした。(J-Termの多くの合格者はおおむねこのようなスケジュール感で準備をすることになると思います)

渡米準備に関連して、よく新入学生からお問合せいただくのが住居選びなのですが、私費家族連れ学生の私にとって、選択肢はColumbia大学が提供する寮か、International HouseというColumbiaに限らずいろんな大学の学生が入居する学生寮&家族寮のどちらかでした。

施設は古めですがCBSキャンパスに近く、値段も相場の1/2~2/3程度ですので、私費学生にとってはメインとなる選択肢と思います。(例えば築10年以内のピカピカマンションだったりすると、1Bed roomで$5,000/月位しますが、Columbia Housingですと設備は古いが$2,200-2,800といったイメージ)

 

 

1年目のSpring Semester(1学期):

今振り返ると一番真面目に勉強した(課題に追われた)シーズンが1年目の1学期目です。詳細はここでは省きますが、6名程度からなるLearning Teamのメンバーで各必修科目のグループワークを進めていきます。

純ドメの私にとって、ほぼ初めての英語によるディスカッションとなったのですが、ネイティブたちが繰り出すあまりの英語のスピードに全くついていけず、毎晩のように枕を濡らしつつReport課題やSlide Writingでなんとか少しでもValueを出そうと悪戦苦闘した毎日でした。

よく言われることではありますが、純ドメの学生にとっては英語は入学後もずっとついて回る壁であり、はっきり言って他の国の学生と比べても日本人学生が一番英語に苦労しています。もしこれを読まれている合格者がいらっしゃれば合格後気を抜くことなく英語力の研鑽を継続することを強くお勧めいたします。(私もなんとか卒業しましたが、最後の最後まで英語でのコミュニケーションでは苦労し続けましたし、現在でもネイティブとディープなレベルでコミュニケーション取れるとはお世辞にも言えないまま、であります。。)

この期間、少しづつValueを発揮してチームメンバーに認められつつ、あらゆる国から集まったビビるほど優秀な学生や信じられないほど金持ちのファミリービジネスのバックグラウンドの学生と一緒のテーブルに座って授業を進めながら、MBA生活を軌道に乗せていきました。

 

 

1年目のSummer Semester(2学期):

2022年5月、インターンのため日本に戻ったりNYで働いたりするFall Termの同級生を尻目に、J Term学生はSummer Semesterに突入します。このピリオドは、一般的には一部で必修科目を履修しつつ、もう一方で初めて選択授業を履修するイメージになります。

ここでは入学前に知らなかったJ Term生の真実を紹介します。

①授業を詰め込めば7月頭には授業が終わり、9月頭の2年目スタートまで2か月弱の夏休みが取れる、よって企業によってはこの期間にインターンすることも可能、

②しかしそもそもSummer Semesterは、通常3か月で終えるSemesterを1.5か月で終える設計になっており(Block Weekを除く)、Block Weekを取らない場合は平日が曜日によっては「8:30-21:00まで授業」というような割とハードなスケジュールとなる(Block Weekを取れば、7月後半ー8月くらいまでで単位取得が可能ですので、負荷分散しやすい。その代わり夏休みをがっつりとるということができない)

③選択できる授業の幅が、Fall TermのSpring Semesterと比較してやや狭い、

④が、Summer にキャンバスにいるのは1年生のJ Termだけなので、CBSキャンパスを我が物顔で占拠し、濃ゆい時間を送れる

 

私は7月頭に帰国し、6週間日本でインターンをして、そこでオファーをいただき帰国後フルタイムで働く形としました。J Termは基本キャリアチェンジを前提としないプログラムではありますが、このような動きを取る学生も一定数いますので、キャリアチェンジ希望の方もぜひ前向きにスケジューリングしてみてください!

 

 

2年目のFall/Spring Semester:

ここまでくると結構スケジューリングに余裕が出てきて、私などは最後の学期は週3日しか学校に行かず、残りは課題とインセメスターインターン、それから一番大事な家族との時間に充てておりました(注:飲み会やソーシャルイベントは1年目/2年目問わずいたるところにオポチュニティーがあります)。

おすすめの授業、、みたいなアカデミックな話題は後輩の方々にご紹介いただくとして、このタイミングで気づいたCBS的学生生活の良かったポイントを紹介すると、「相当数いる日本人学生の数の利を活かした、コミュニティ内での助け合い」という点です。

Class of 2023では28名の日本人学生(よく考えると多いな・・)が在学しており、特に私のケースでは家族連れ(2人の子供)でしたので妻や子供がNYでの生活に慣れてくれるかという点が一番の懸念でした。が、結構な数の日本人学生が家族連れ・子供連れで留学しており、家族連れの学生同士で例えばバーベキュー、ホームパーティ、ピクニック@セントラルパークといったイベントを頻繁に行ったりする中で、家族も含めて学生同士で支え合いながら結束を強固なものにすることができたのは私にとって大きな財産となりました。

もちろん、「わざわざアメリカまで来て日本人ばかりでつるむなどナンセンス」という見方もあると思いますが、そこは個人のバランス感覚に基づきうまく交流していけばいいわけで、やはり困ったときに相談しやすい仲間がたくさんいるというのはCBSのいいところだったな、と振り返って強く思います。

 

卒業~:

そんなこんなであっという間に2023年5月の卒業を迎えます。本当に、ビビるほどあっという間です。

日本人限らず多くの学生がNYもしくは米国内でのキャリアの機会を得ますが、体感で4割くらいは自国へ帰って家業を継いだりグローバルファームの自国の支社に就職したりと様々です。

正直、卒業後もう二度と対面で会うことができないであろう友人もたくさん(ほとんど?)いますが、それでも各国から集まった本当に本当に優秀な学生たちと同じ釜の飯を食い、喧嘩したり飲み明かしたりしながら得た友情の輪は何にも代えがたい財産となりましたし、卒業後もWhat's App のグループチャットでやり取りを続けつつ、日本に遊びに来る際にはアテンドしたりと、彼ら彼女らとずっと関係を維持・発展させていきたいと願っています。

 

3000万円近く掛けてMBAを取得する意味があるのか?とよく問われます。金銭面で回収できるのかは人によるとしか言えませんが(私のパターンでは、綿密な試算によると7年でペイする、はず・・・)、圧倒的に来てよかった、もっと早く来ればよかったと心底思います。
もしそもそもMBA進学を目指すべきか悩んでいる、学校選びに悩んでいる等の困りごとがありましたら、CBSの在校生・卒業生がきっと全力でサポートしますので、話を聞きにアクセスしてみてください。