今回は番外編です！Columbia Business Schoolを卒業した最も著名なアラムナイ（世界で最も有名な投資家でもある）の一人であるWarren Buffett、彼がCEOを勤めている、Berkshire hathawayの"Annual Shareholders Meeting"に参加した時の体験談を書いていこうと思いますー！！！
本Shareholders Meetingについては、日本経済新聞等でのメディアにおいても、Q&A Sessionの内容について取り上げられていたものの、実際のイベントが3日構成となっていることや、バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイのカンファレンスについて、現地でのリアルな体験を書いている記事は少ないのではないでしょうか？
少し長くなりますが、学生として、現地で参加した経験について以下記載しています。Columbia Business Schoolとは少し違う切り口からの学生生活となりますが、ご興味のある方は、お付き合いください！
【1. きっかけ：TicketetはeBayで買えますよ！】
「Berkshire hathaway Annual Shareholders MeetingのTicketetはeBayで買えますよ！」
という言葉を聞いてきたのは、実は私の妻でした。私がビジネススクールに通っている間、私の妻はColumbia Teachers Collegeが提供する英語のクラスを取得しているのですが、同じクラスを取っていた受講生からこの情報を聞き、私にシェアしてきました。当時（確か3月末）、株主しか参加できないと思っていたBerkshire hathaway Annual Shareholders MeetingのTicketでしたが、驚くことに、各株主に4枚のTicketが配布されることもあり、eBayのSecondary Marketにて余分なチケットが売りに出され、出回っていたのでした。株主であるか否かの確認はされないということも事前に確認し、参加を決めました！
【2. 準備：飛行機チケット価格・3倍、ホテル価格・4倍】
Ticketを何とか入手し、友人と3人で行くことを決めたのは良いものの、時期は既に3月末。格安のホテルは既に埋まっており、残っているのは、普段のマーケット価格の3-4倍となっている飛行機チケットとホテルでした。
後から知ったのですが、全世界から約4万人がOmahaの街に集まるため、需要と供給のバランスが崩れ、通常価格の数倍！の値段になっているのでした。Airbnbにて、何とか3人でシェアすれば一泊当たり$100少しに収まる宿を見つけるとともに、飛行機についてもOmahaへの直行便を早々に諦め、Kansas City経由で車移動とすることを友人が提案してくれたため（これはOmaha直行便に比べると相当安くつくものの、運転できない私には思いつかなかった手段でした・・・）、お言葉に甘える形でロジも決定しました。
【3. Omaha 1日目（Berkshire Bazaar of Bargains）】
<GAMCO Gabelli Omaha Conference 2023>
私たちがOmahaに到着したのは、5/4（木）でしたので、Omahaでの本格的な活動は5/5（金）から始まりました。先ず、朝食を食べに（勿論、一日を有意義に過ごすことを主目的に）、GAMCO Gabelli Omaha Conference 2023に参加しました。これは無料で参加できる、GAMCOという会社が行っているInvestor/LP向けのカンファレンスでして、FounderのGabelliはColumbia Business Schoolのアラムナイということもあり、私が1年目に取っていたCapital Marketsの授業にゲストスピーカーとして来ていたことを覚えています。セッション自体は、今年度BuffettがConferenceで何を述べるのかという予想であったり（日本の商社への投資について触れるのではないか、とか）、GAMCOのポートフォリオカンパニーのエグゼクティブを実際に会場に招いて、トークセッションを行ったりと、かなり固めのセッションでした。
<Berkshire Bazaar of Bargains（Shareholder Shopping Day）>
Shareholder MTG本番は5/6（土）であるものの、実はOmahaで行われる投資家向けのお祭りイベントは、この日から始まります。"Berkshire Bazaar of Bargains"というのは、『Berkshireのポートフォリオカンパニーが臨時の出店を出し、かなりディスカウントした商品を販売するバーゲンセール』です！
これも実際に行かないと実感できない部分でしたが、Berkshireのポートフォリオの多くを占めるのは、リテール系の会社です。勿論、GEICO（保険会社／過去は軍人向けの保険会社）で産み出されたCashを投資のプロフェッショナル達が運用するという素晴らしいビジネスモデル自体は変わらないのですが、Value Investingのコンセプト（短期的な景気変動に左右されず、中長期的に伸びる会社に投資する）に基づくと、やはり「分かりやすいビジネスモデルであること」が重要な要素ですので、そういう意味では、リテール系の会社が多い理由は分かります。
キャンディーショップや宝石屋、アウトドア専門店からプライベートジェット、スポーツ用品店からアイスキャンディーまで本当に様々なポートフォリオカンパニーが、CHI HealthというOmahaに唯一存在するカンファレンスセンターのExibition Roomを所せましと埋めていました。個人的には、Berkshireの記念Tシャツが$10という破格の値段で売っていたり、$1のIce Candyを見た瞬間に、これは素晴らしい機会？だと直ぐに感じ、Berkshire goodsと幾つかの商品を購入しました。Ice Candyも3個食べました。当日は、CBSのアラムナイの日本人投資家とも現地で合流し、先輩にConferenceの裏話を聞いたり、ポートフォリオカンパニーについて説明して貰う中で、別の側面から学びを得ることもできました。
【4. Omaha 2日目（Shareholder Conference本番）】
<早朝～会場に入るまでの話>
朝4時半、眠たい身体に鞭を打ち、私たちは出発の準備を始めました。事前に先輩から入手し
た情報によると、「少なくとも朝5時過ぎからはCHI Health Centerの前に並び始めないと良い席は取れない」ということを知っていたからです。朝5時過ぎにConference Centerの前に着いた時には、既に長蛇の列が・・・。列は入口ごとに3個程度あったことを覚えていますが、私たちは正面左端の列に並び始めました。
当然、日本と異なるコンビニも数多くある訳ではないため、食料やドリンクを調達するのは、近くのCoffee Shopとなります。友人と役割分担をし、私は食料調達班（Starbucks）となり、ホテルの中にあるコーヒーショップにカフェインを補給しに向かったのでした。ただ、結論からいうと、Starbucksで商品を購入するまでに「2時間」かかりました。Starbucksでコーヒーを買うために2時間も待つなんて、非常に得難い経験だな…、なんて思いつつ、引き続き需要と供給のバランスが崩れているOmahaにて、心を無にしながら1人で列に並び続けました。漸くコーヒーとサンドイッチを入手し、友人達のところに戻ったのが、朝7時半くらいであり、温かいコーヒーを片手に少し話していたところ、8時過ぎには入場となりました。
<会場に入った後の話>
5時に並んだ成果もあり、このブログ記事に添付している写真の位置から、Conferenceを見ることができました！実際の質疑の内容は公開されていますので、印象に残ったことについて幾つか記載していければと思います。勿論、日本についても今回は言及されていました！会場で私もお会いした日経新聞の伴記者のレポートが詳しいため、是非ご参照ください。
① 小話的なMovieの存在
Q&A Sessionが始まるまでの8:30-9:15まで、実はBerkshireお手製のMovieが上映されます。内容としては小話的な、BufffetとCharlesが1人のマダムを取り合うという内容でした。「今年はつまらなかったねー！」とCBSのアラムナイが言っていましたので、年によって相当クオリティに差があるようです。
② 参加回数6回目の13歳の女の子
“De-Dollarization: How is Berkshire Hathaway prepared? What can shareholders do to shelter themselves?”という立派な質問をしたのは、今年でAnnual Shareholder Conferenceに参加するのは6回目だと言っていた女の子でした。今年で6回目ということは、7歳から来てる!?という衝撃を受けたことを覚えています。英才教育すぎますね(笑)
③ VIP席にいたBill Gates
大株主として、最前列のVIP席にBill Gatesが座っていました。だから何？という話ですが、Bill Gatesと同じ空間で同様のコンテンツを見ていたということが面白かったので・・・・。
④ 場所がバレているBuffettの家
実はBuffettの家とお気に入りのマクドナルド（彼は、マクドナルドのハンバーガーとチェリーコークが好物なことで有名です）は場所がバレています。他の人同様、私達もBuffettの家の前で、守衛の目線を気にしながら、記念撮影をしたのでした。
その日は、Conferenceを堪能した後、アラムナイ達（BostonやNew YorkにてFund業務に従事）とディナーをし、追えたのでした。因みに、我々は個人でこのConferenceに参加していますが、Investing ClubのCSIMAはStudent Clubのイベントとして企画していますので、複数人のCBS生がOmahaの地を訪れていました。
【4. Omaha 3日目（Investing in Yourself：チャリティーラン）】
3日目は、チャリティーランです。名前は、「Brooks Invest in Yourself 5K」であり、世界各国の投資家が参加者となり、$70を支払って、今回のAnnual Shareholder Conference限定のランニングシャツを貰い、5kmのランニングに参加します。天気も非常に良く、Omahaののどかな街並みを見ながら、5km走るのはとても気持ちが良かったのですが、思った以上に走れなくなっており、その瞬間にダイエットを決意したというのは私の裏話です・・・。
長くなりましたが、私の体験談は以上となります！勿論、Columbia Business SchoolやNew Yorkにて得ることができる繋がり、学びは数多くありますが、そもそも海外MBAを取得するために学生に戻ることは、日本で仕事をしているだけでは得ることができない刺激を体感するチャンスを与えてくれると考えています。
いよいよ、明後日（9/5）から2年目が始まります。充実した日々を過ごすことができるよう、引き続きアクティブに動いていきたいな、と思うばかりです。
現役生にリアルな学生生活の体験談を聞きたい場合、又は、CBS受験に関してのご相談は、コーヒーチャットのフォームから是非ご依頼ください！
引き続きよろしくお願いいたします。
Class of 2024, 山崎（金融、私費）