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【企業講演】星野リゾート・星野 佳路CEO

 

こんにちは、Class of 2025の長瀬と申します。今回は先日行われた星野リゾートCEO/星野 佳路さまによる企業講演についてご紹介させていただきます!

 

まずは「企業講演」について簡単にご説明させてください。

 

「企業講演」はその名の通り、ビジネス界の要人をコロンビアビジネススクールキャンパスまでお呼びし、1時間程度の講演を行っていただく企画になります。

 

企画の立案にあたっては、通常、我々学生側がお呼びしたい講演者の方々をリストアップし、コロンビア大学のネットワークを駆使してリーチアウト・依頼をかけるところから始まります。世界経済の中心都市NYにキャンパスがあるという強みから、講演者の方がNYへ出張をされる折にキャンパスまでご訪問いただけるケースが多く、そのため、他のビジネススクールと比較して講演者のキャスティング力が非常に高いことが弊学の強みと言えます。

 

さて今回は、我々JBA(Japanese Business Association)に加え、CJEB(Center on Japanese Economy and Business)、HTA(Hospitality and Travel Association)の皆様のご協力のもと、星野リゾート4代目社長の星野 佳路さまにお越しいただきました。

 

今年で109周年を迎える星野リゾートは、日本で62施設、海外で5施設(ハワイ、グアム、台湾、中国、インドネシア)を運営されているグローバル企業であり、その圧倒的知名度から、講演会場は超満員。立ち見が発生するほどの盛況でした…!

 

せっかくなので、星野 佳路さまがお話された内容の一部を、以下の通りシェアさせていただきます。

 

  1. 投資~回収まで息の長いビジネスモデルにおいては、ファイナンス戦略が非常に重要。星野リゾートのビジネス構想は10年単位の計画であり、外部資金だけではなくファミリービジネスの安定した収入基盤があってこそなり得た。近年ではREITを活用し、リスクフェーズに応じて異なった投資家を招致することで、長期的な施設運営を可能にする金融インフラの構築に努めている。
  2. コモディティー化による価格競争と一線を画すため、トレードオフを伴う選択により差別化をしてきた(例:運営特化(v.s.所有・運営)、サービスチーム(v.s.分業型)、日本旅館(v.s.西洋旅館)、Flatな組織・人材(v.s.伝統的な組織・人材)、等)。また、コロナ渦においても以下3つのトレードオフを明確にし、生き残る指針を早期に示したことが功を奏した。
    • 「現金を掴(つか)み離さないこと(手元キャッシュの温存)」
    • 「人材を維持し復活に備えること(雇用の維持)」
    • 「(上記2つの目標を達成するため)CS・ブランド戦略の優先順位を下げること」
  3. 新たな 観光形態“マイクロツーリズム”を提唱し、社長自ら“マイクロツーリズム”のWikipediaページを作成するなど、観光業再興のためのプロモーション戦略を積極的に進めたことで活路が開けた。

講演後には、ホテル・旅館ビジネスに関心の高い学生と星野さんの間で、ビジネススクールならではのネットワーキングも行われており、学生側の熱量・満足度ともに非常に高い講演となりました。この場を借りて、星野 佳路さま、ならびに本講演のアレンジに関わられた皆様に御礼申し上げます。

 

このような企業講演を通じて、現役のビジネストップランナーのインサイトを得られることは勿論、素晴らしい講演者の方々とパーソナルコネクションを構築できることはMBAの醍醐味と言えます。非常にやりがいのある企画ですので、CBSに入学された際には是非本イベント企画チームへの参画をご検討いただけると嬉しいです!

 

 

Class of 2025, 長瀬