Class of 2024の木下(迪)です。今回はJapan Business Association、通称JBAの活動について書かせて頂きます。
CBSにはAffinity Clubs、Community Service Clubs、International Clubs、Professional Clubs、Social and Athletic Clubsに大別される約80のStudent Clubsがあり、学生は自分の興味、関心のあるクラブに入り活動に参加することができます。JBAはInternational Clubsに分類されるクラブの一つで、日本のビジネスや文化をCBSの学生に広めつつコミュニティ間の絆を深めることをモットーとして各種イベントの企画、運営を行っている他、日本のCBSコミュニティのネットワーク強化やキャリアサポートなども行っています。
JBAのメンバー数は2023-2024 academic yearでは800人を超え、CBSのStudent Clubsの中でも最大級規模のクラブとなりました。この巨大なコミュニティの活動を、Co-Presidentsと、Social & Marketing、Event、Finance、Career、Prospective & Alumniの5つのチーム、計約30名から成るボードメンバーが運営しています。各チームの役割概要は以下の通りです。
‐ Social & Marketing: ディナーやムービーナイト等のソーシャルイベントを開催
‐ Event: ゲストスピーカーを呼んだ講演会を開催
‐ Finance: 資金調達及びクラブ予算の管理
‐ Career: 日本や日本企業での就職機会を探している学生のサポート
‐ Prospective & Alumni: 日本人受験生のサポートやアラムナイネットワークとの連携
このブログでは、JBAの活動内容について、特に2023-2024 academic yearにフォーカスしてご紹介したいと思います。
具体的な内容の前に、Co-Presidentとして意識していた活動方針について少し触れたいと思います。CBSに入学して驚かされたことの一つは、外国人の日本に対する関心の高さでした。GDP世界4位の経済大国としての存在感が寄与している部分もある一方で、日本のコンテンツや食に対する関心が高く、時には日本人以上にアニメや日本食に精通した外国人もおり、クラスメイトとの日本に関する話題には事欠きませんでした。(NYという世界中の文化やビジネスにアクセスしやすい土地柄もあると思います。)
また、一部の日本企業、例えば授業のケースなどでも採り上げられるトヨタや任天堂なども世界的に認知されています。この様な日本に対する興味、関心を持ってくれているCBSの学生達にもっと色々な日本の側面を提供したいと思い、山崎君と私がCo-Presidentsに就任した時、JBAの活動をより活性化していこうと決意しました。
加えて、CBSには多くの日本人在校生がおり、またCenter on Japanese Economy and Business(CJEB)という日本の経済及び経営について研究している北米の大学機関では唯一の研究所もあることから、これらの利点を活かせば活動の幅は大きく広がると感じました。そのため、年度の始まる前の夏休みの間から、ボードメンバー間で、ゲストスピーカー候補の検討、スポンサー拡大、ソーシャルイベントのアイディア出しなど積極的に活動を行いました。結果として2023-2024 academic year にCBSコミュニティ向けに行ったイベント一覧は以下の通りです。(スピーカーイベントの一部やJapan Trekについてはその詳細を他のブログに記載しておりますので、是非そちらもご覧下さい。)
Social Events
‐ CJEB/JBA Welcome Reception for Columbia Business School Community Members
‐ Japanese Cinema Event: Your Name
‐ Japanese Street Food Okonomiyaki Dinner
‐ JBA & KBA Joint Korean-BBQ (Fall)
‐ Japanese Cinema Event: Spirited Away
‐ Hotpot & Sushi Dinner
‐ Dassai Blue and CIA Tour Hosted by CJEB
‐ JBA & KBA Joint Korean-BBQ (Spring)
‐ Japanese Ramen Dinner at E.A.K Izakaya
‐ Japanese Sushi Dinner
‐ Japanese Udon Dinner at Raku
‐ CBS×SIPA Japanese Culinary Quest
Guest Speaker Sessions
‐ Social entrepreneur's session – Famiee (blog)
‐ Future of Japanese Hospitality in Hotel Business: Hoshino Resorts CEO (blog)
‐ Japanese Manga Business in USA (blog)
‐ Japanese Curry Chain "Go! Go! Curry! America" - the story of founding & franchising in the US
‐ The Future of Sustainable Agriculture and Food Production (blog)
‐ International Expansion of Major League Baseball
Others
‐
Japan Trek (blog)
上記の他、日本人コミュニティ向けには、受験生のサポートの一環として、コーヒーチャットやキャンパスビジットリクエストへの対応、学校説明会の開催、JBAウェブサイトのリニューアル等にも尽力しました。
<“Japanese Street Food Okonomiyaki Dinner”では“DokoDemo”というマンハッタンの和食レストランで、お好み焼きやたこ焼きなどの日本の屋台フードを楽しみました。>
見て頂くと分かる通り、ソーシャルイベントは日本食レストランでのディナーが多くなっております。NYには日本食レストランのオプションが沢山あるため、この様なイベントを開催しやすいという利点があります。ディナーイベントは美味しいご飯を食べながら他の学生と交流できるため大好評で、毎回サインアップ開始後5分以内に全スポットが埋まる人気振りです。
<日本以外のアジア諸国にも進出している星野リゾートは外国人の中でも知名度があり、当日は日本流おもてなしを体現するホテル&リゾートのCEOの話を聞こうと100名超の学生が教室に殺到しました。>
また、スピーカーイベント(講演会)については、コンテンツや食といった分かり易い日本のカルチャーだけでなく、ビジネスに関する様々な側面も学生たちに知って貰いたく、学生のネットワークを駆使して日本関連のCEOや起業家などにアプローチさせて頂きました。結果として星野リゾートの星野CEO、New JerseyでVertical Farmingを行うベンチャー企業Oishii Farmの古賀CEO、ホットリンクCEO兼Famiee創設者の内山さんなどをお迎えでき、アントレプレナーシップ、DEI、日本のおもてなし文化、テック、ビジネスのグローバル展開戦略など、様々なトピックを紹介することができました。どの講演会でも学生たちは興味津々でゲストの話を聞いており、その後のQ&Aセッションも非常に盛り上がりました。
<Japan Trekでは宮島の旅館にも宿泊し、参加者達は初めての浴衣と温泉に戸惑いながらも、日本文化体験を楽しんでいました。>
そしてJapan Trekは言うまでもなく毎年恒例の大好評イベントで、今年も約150人のCBS生が日本を訪れ、京都、広島、大阪、東京などを堪能しました。Japan Trekでは定番の観光地を回るため、日本に初めて来る学生が参加者のほとんどを占めます。皆各観光地を楽しんでいたのは勿論ですが、ご飯の美味しさ、ホスピタリティ、街や公共交通機関の綺麗さなどに感動しており、「なんて美しい国なんだ」「今度は両親を連れてきたい」といった声も多く聞かれ、こういった形で母国の良さに改めて気付かされるというのは非常に幸せな経験だと感じました。
総括すると、当初の目標通り、JBAの活動を質、量ともにかなりパワーアップさせ、日本の文化やビジネスを媒体としたCBSコミュニティの活性化に貢献することができたと思います。そして、この1年間JBAのCo-Presidentとして活動する中で、非常に多くの学生から、JBAのイベントに対する高評価を頂いたり、学生内でJBAはmust join clubだと言われているといった評判を聞いたりしました。日本人であることを活かして巨大なコミュニティにインパクトを与えられることのやりがいは非常に大きく、私のCBS生活の中でも最も貴重な経験の一つとなりました。
MBA生活はアカデミックや就活、ソーシャル活動など日々色々なことに追われて忙しく、クラブ運営のために時間や労力を割くことは簡単ではありません。その様な中でも、CBSコミュニティや日本人コミュニティのためにJBAの活動にコミットして下さった約30名の運営メンバーと、強力なネットワークとリーダーシップでその運営メンバーを牽引し、一緒にJBAを存在感のあるクラブへと成長させることができたCo-President相方の山崎君には本当に感謝しています。また改めて、アカデミックやネットワーキングだけでなく、この様にクラブ活動等を通じてリーダーシップやチームワークを実践できるMBAは非常に有意義であると感じました。
勿論、2023-2024 academic yearで私達の代が行った活動はJBAとしてできることの一例に過ぎません。色々とアイディアを出している中で、日本の要素を活用した活動には本当に無限の可能性があると感じました。今後も後世の代によるJBAの活動を通じて、CBSコミュニティの日本ファンがどんどん増えていってくれたら嬉しいなと思っております。
最後になりますが、JBAの活動は私にとってCBSライフの中でも非常にやりがいや充実感、自身の成長を感じられた経験でした。こちらのブログを読まれている受験生の方にとって、MBAでできることや得られるものの一つとして少しでも参考になれば幸いです。JBAの活動についてもっと知りたいという方はお気軽に山崎君や私までご連絡下さい。
木下(LinkedIn)
山崎(LinkedIn)
Class of 2024, 木下(迪)